【ポケモンRS】ものひろい乱数+自動化で3世代レベル上げ環境が改善した話

 

1.はじめに

この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 の87日目の記事です。

皆さんはポケモン3世代のレベル上げといえば、どのような方法を想像するでしょうか?マッハ海流利用を第一に思いつく方が多いと思いますが、放置で可能といえども2匹当たりに2、3日も待機するのは中々大変です。他には四天王周回自動化という手もありますが、効率はそれほどよくありません。

そこで今回はポケモンルビー・サファイアにおいて、ものひろい乱数+自動化を利用して、超効率的に「ふしぎなアメ」を回収する方法を紹介いたします。戦闘中は約2倍の消費が入るため、ものひろい乱数の安定は難しいと考えておりましたが、猶予のあるSeed帯の選定と自動化を使用することで、おおよそ100個当り70分という圧倒的効率でふしぎなアメを回収することができました。また、アメだけではなく、ポイントアップも拾うことが出来ますので、併せて紹介させていただきます。

 

 

 

2.ものひろい乱数について

戦闘終了時のSeedによって拾えるアイテムが決定されるため、目的のアイテムが拾えるSeedを探す必要があります。夜綱さまが公開している「ものひろいツール」をお借りし、狙っていくSeed帯を選定いたしました。

電池切れRSでふしぎなアメを拾う場合は、2977~2985Fがベストとなります。こちらのSeed区間は「待機時間が短い」、「猶予フレームが広い」、「2個拾う場合もある」と三転拍子が揃っています。ズレ方によってはアメと一緒に別のアイテムも拾ってくるという欠点はありますが、安定性があまりにも高いので、迷わず採用いたしました。

「3」がふしぎなアメ

 

なお、ポイントアップは一度に2個回収できるSeedだと待機時間が長くなるため、短い待機時間&前後のSeedで不要なアイテムを拾わないSeed区間である、3430~3434Fを選定いたしました。安定性はそれほど高くありませんが、他に良いSeedもなかったので...。

「8」がポイントアップ。一応、少し先のSeedでも拾える。

 

RSのものひろい乱数は、Emと異なり拾えるアイテムの種類が少なく、BV保存を利用できないのが欠点となります。しかし、ものひろい要員のレベル上げする必要がないので、ふしぎなアメ or ポイントアップを手軽に回収したい場合は優位となります。

 

3.ものひろい乱数マクロの紹介

①使用ソフト

これらのSeed帯を目標として、ものひろい乱数自動化を行います。以前までの記事ではORCA GC Controllerのマクロを紹介しておりましたが、画像認識が必要と考え、今回はNX Macro Controller用のマクロを作成しました。ソフトの導入やマイコンの準備については本記事では解説しませんので、各自でお願いいたします。私はRaspberry pi picoにメイユール様作成の最強FWである「Jiangtun」を導入して使っております。

 


②準備

初期Seedを固定させるために電池切れRSを使用いたします。前述の通り、ものひろい要員のレベル調整が必要ありませんので、テキトーに野生などで「ものひろい要員5匹」と「トロピウス」を用意します。その後、以下のようにポケモンを配置します。持ち物は持たせないようにして下さい。


トロピウスの技の順番を上から、「命中100の攻撃技」、「あまいかおり」、「そらをとぶ」にします。4番目の技は何でもいいです。PPは増やしたほうが良いですが、PP切れを起こしても、ポケセンで回復してくれます。

 

準備ができたら、101番道路の以下の場所に移動してマクロを実行しましょう。また、マクロのループ回数はふしぎなアメ or ポイントアップの目標数に合わせて、任意で変更してください。バッグの空きを作るのも忘れずに。

 

➂実行

マクロの流れとなりますが、「あまいかおりで野生ポケモンとエンカウント」→「戦闘終了時に待機してSeed調整(ものひろい乱数)」→「目的のアイテムを拾っている場合はあずかる」→「レポートを書いてリセット」という流れになります。

この基礎フローに加えて、「トロピウスのレベルが100」、「攻撃技のPP切れ」、「レベルアップ」、「レベルアップでわざ覚え」、「目標アイテムと同時に、別のアイテムも拾ってくる」という特殊パターンを画像認識を使うことで対応しています。

 

うまく拾えない場合は「ものひろいツール」を使用して、拾ったアイテムとリストと照らし合わせることで、待機時間の調整を行いましょう。また、各自の使用しているキャプボ等により、画像認識がうまくできない場合がありますので、その際は該当する画像を差し替えるなどして対応してください。

設定した目標数(デフォルトは100)に到達すると、マクロが終了します。LINEトークンを設定している場合は終了時に通知が届きます。

 

2023.03.16追記

野生ポケモンは個体によって、PIDの再計算が異なり、それに伴う消費で戦闘後のSeedがズレてしまいます。従来は再計算による消費ズレに対応しておりませんでしたが、マクロを修正して対応させました。941~943Fの野生ポケモンを引いた場合のそれぞれ待機時間を調整し、どの個体を引いても目的のアイテムを拾えるようにしています。目標の個体を引けていない場合は、再計算で消費がズレて一生拾うことができないので、各自でエンカウント前の待機時間を調整して下さい。NXはかなりタイマーが安定しているため、±1Fで安定していました。

 

 

待機時間をしっかり調整できれば、100個当たりにかかる時間は概ね以下のようになります。

 

ふしぎなアメ : 約100個 / 70min

ポイントアップ: 約100個 / 140min

 

アメはほぼ10割拾ってくれますが、ポイントアップは7~8割程度の確率です。戦闘消費が倍でアメと違って猶予が広いわけでもないので、毎回拾うのは難しいかもしれません。(うまく調整できていない可能性もありますが。)

ポイントアップの場合はバッグに入る最大である20列分(99×20=1980個)回収できますが、ふしぎなアメは同時に拾う可能性があるアイテム(いいきずぐすり、きんのたま、げんきのかけら)の枠が取られますので、17列分(99×17168=1683個)が目標数の最大となります。ふしぎなアメは1日足らずにバッグいっぱいになりそうです。

 

4.ふしぎなアメ使用マクロの紹介

手作業でアメを使うのが面倒と感じたので、ついでにこちらも用意しました。

 

以下の画面でマクロを実行すると、任意のレベルまでアメを使ってくれます。

 

「アメの使用数」、「わざの入れ替えの有無」、「進化キャンセルの有無」、「進化時のわざ入れ替えの有無」については各自でループ回数を書き換えることで変更できます。デフォルトでは以下のように設定されています。

 

アメの使用数        :5行 Loop(50)  任意の数に変更可。

わざ入れ替えの有無     :30行 Loop(1)  1は無し。2だと技を入れ替える。

進化キャンセルの有無    :55行 Loop(1)  1は進化。2だと進化キャンセル。

進化時のわざ入れ替えの有無 :30行 Loop(1)  1は無し。2だと技を入れ替える。

 

※「わざ入れ替えの有無」を有効にした場合は1番目の技が上書きされますので、忘れさせてくない技がある場合は2番目以降に移動しておいて下さい。

ちなみにレベル100に到達すると自動でマクロが終了するので、レベル100丁度になるようにループ回数を設定する必要はないです。

 

5.おわりに

いかがでしたか?これらのマクロを利用すれば、3世代の面倒なレベル上げ作業が圧倒的に改善されます。我ながら良いマクロを作成できたと思うので、皆さんもぜひ利用して下さい。

今回はRSでのものひろい乱数を紹介いたしましたが、準備さえしっかりすれば、Emの方が効率をよく拾うことができます。RSとは異なり、ものひろい要員のレベルを調整する必要がありますので、RSで拾ったアメを使ってEm用の環境を整えるのも手の一つかと思います。(やり方はいつか記事にするつもりです。)

また、今回紹介したマクロはHopeさんにデバックのご協力をしていただきました。圧倒的感謝。

もし不具合等があれば奈都(@Natu5307051)までご連絡をお願いします。今後も3世代のアイテム収集に役立つマクロを紹介したいきたいと思います。