1.はじめに
この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 の107日目の記事です。
皆さん。アメ、足りてますか?
3世代ではレベル上げのスマートな手段がなかったため、87日目の記事ではルビー・サファイアでの「ふしぎなアメ」と「ポイントアップ」を集めるマクロを紹介いたしました。しかし、皆さんの主戦場はエメラルドだと思いますので、今回はエメラルドにも対応させたマクロを紹介します。
EmはRSと異なり、ものひろい要員のレベル上げが必須で準備が大変ですが、BVを使用できるメリットや、単純に拾えるアイテムの種類が多いというメリットがあります。
今回も、ものひろい乱数+自動化を利用して、超効率的に「ふしぎなアメ」を回収する方法を紹介いたします。BVを使用した場合はふしぎなアメが200個/時間という圧倒的な効率で収集することができます。
BVありEmものひろい乱数マクロも完成でーす。時間当たり200個くらいで余りにも効率が良いので、バッグ上限に達した場合は、手持ち全ての道具をボックスに預けるようにしました。 pic.twitter.com/lP9vO59MY1
— 奈都 (@Natu5307051) 2024年3月17日
また、アメだけではなく、ポイントアップ、ピーピーマックスも拾うことが出来ますので、併せて紹介させていただきます。(地味に捕獲用のPP回復アイテム不足するんよね...。)
2.ものひろい乱数で狙うSeed
戦闘終了時のSeedによって拾えるアイテムが決定されるため、目的のアイテムが拾えるSeedを探す必要があります。今回も夜綱さまが公開している「ものひろいツール」をお借りし、狙っていくSeed帯を選定いたしました。
EmはRSとは異なり、Lvによって拾えるアイテムが変わるため、高レベルのものひろい要員を用意する必要があります。Emで用意するのが困難であれば、RSものひろい乱数自動化を利用するなどして、準備することを推奨します。
①ふしぎなアメ(BVなし)
ふしぎなアメを拾うSeedはBVなしだと、5676F~5682Fがよいと思います。やや待機時間が長いですが、2つ同時に拾うことができる上に多少前後にズレてもアメを拾えるのが美味しいです。
「4」がふしぎなアメ
②ポイントアップ or ピーピーマックス(BVなし)
「8」のスロットはLv81~90ではポイントアップ、Lv91~100ではピーピーマックスを拾ってきてくれるため、同じSeedを使用しています。狙うSeedは3464F~3469Fがよいです。無駄な待機時間がほとんどなく、ポイントアップを狙う場合はふしぎなアメ、ピーピーマックスを狙う場合はタウリンも一緒に拾ってきてくれます。Emはポイントアップを拾うための最低レベルが81と敷居が高く、RSに比べて気軽に収集できませんが、同じSeedを使いまわせるメリットがあったりします。
「8」がポイントアップ or ピーピーマックス
③ふしぎなアメ(BVあり)
Seedの総当たりを行い、同レベルで一度に3~5個以上拾うSeedの中から、猶予が広く、最高効率のSeedを選択しました。総当たりする前は「約43億もSeedあるんだし、毎回5個拾いつつ、猶予も確保できたりしないかなぁ。」と思いましたが、最高でもこれくらいです。と、いいつつもBV使用のおかげで、リセットや無駄な待機時間がなくなるため、BVなしと比較すると、効率はものすごい良かったです。一応、げんきのかたまりも拾ってきてくれます。
「1」がふしぎなアメ、「5」かいふくのくすり、「6」がげんきのかたまり
3.ものひろい乱数用BV保存マクロ
※ ほぼチューブマクロの記事のコピペです。
絵画を利用して、ファクトリーで目的Seedで戦闘を開始するまで、ループするNX用のマクロとなります。バトルファクトリーのレンタルポケモンを画像認識してSeedのズレを確認できます。
以前、バトルチューブ用Seed保存したマクロをものひろい用に更新したものです。前回のマクロは待機時間の余裕がなかったため、今回は多少、各コマンドに余裕を持たせています。また、移動時にNPC消費が生じるため、手持ちは1匹にすることを推奨します。
マクロの開始位置はミナモシティの絵画の前となりますので、そこでレポートしてから実行してください。手持ちの1匹目にはそらをとぶ要員が必要です。
LINEトークンを設定していれば、レンタルポケモンの画像が送付されるため、3genserchに搭載されているMFMで待機時間の微調整もできます。
レンタルポケモンを合わせても、BVSeedが±15F程度ズレる場合がありますので、その場合はものひろい乱数マクロの待機時間を各自で調整して下さい。
4.ものひろい乱数マクロ
※ Nx Macro Controller用のマクロです。GC(GBA)自動化の導入はこちらの記事を参考にしましょう。
ゲームでの準備
・「はなしの はやさ」を「はやい」にする。
・ ゲームボーイプレイヤーの画面設定を「フル」にする。
・ バッグのスペースを十分に確保する。
・ ものひろい要員のアイテムは外しておく。
「ものひろい要員5匹」と「トロピウス」を用意します。ものひろい要員のレベルは狙うアイテムごとに調整が必要となります。
ふしぎなアメ(BVなし)→ Lv61~70
ポイントアップ(BVなし)→ Lv81~90
ピーピーマックス(BVなし)→ Lv91~100
ふしぎなアメ(BVあり)→ Lv91~100
以下のようにポケモンを配置します。持ち物は持たせないようにして下さい。
トロピウスの技の順番を上から、「命中100の攻撃技」、「あまいかおり」、「そらをとぶ」にします。4番目の技は何でもいいです。PPは増やしたほうが良いですが、PP切れを起こしても、ポケセンで回復してくれます。
準備ができたら、101番道路の以下の場所に移動して、レポートを書きます。
Nx Macro Controllerでの設定
・「Var Candy」、「Var PPup」または「Var PPMax」に拾いたいアイテムの数を入力する。(初期設定は9999)
・目標の個体を引けない場合は「Var Frame1」を微調整する。
・目標のアイテムを拾いにくい場合は「Var Frame2」を微調整する。
・トロピウスのレベルを「Var Level」に入力する。
※ 各Frameは基本的に修正不要です。また、トロピウスのレベル設定は、経験値獲得時の遅延で、アイテムを拾えなくなる現象をケアするためのものです。
マクロの実行
上記の設定が終わったらマクロを実行します。マクロの流れとなりますが、(「BV再生」)→「あまいかおりで野生ポケモンとエンカウント」→「野生ポケモンを倒してSeed調整」→「目的のアイテムを拾っている場合はあずかる」→「レポートを書いてリセット(BVなしの場合)」という流れになります。
この基礎フローに加えて、「トロピウスのレベルが100」、「攻撃技のPP切れ」、「レベルアップ」、「レベルアップでわざ覚え」、「目標アイテムと同時に、別のアイテムも拾ってくる」、「道具が上限に達する」、「エントリーコールされる」という特殊パターンを画像認識を使うことで対応しています。
うまく拾えない場合は「ものひろいツール」を使用して、拾ったアイテムとリストと照らし合わせることで、待機時間の調整を行いましょう。また、各自の使用しているキャプボ等により、画像認識がうまくできない場合がありますので、その際は該当する画像を差し替えるなどして対応してください。
設定した目標数に到達すると、マクロが終了します。LINEトークンを設定している場合は終了時に通知が届きます。
なお、野生ポケモンは個体によって、PIDの再計算が異なり、それに伴う消費で戦闘後のSeedがズレてしまいます。目標±1Fの野生ポケモンを引いた場合のそれぞれ待機時間を調整し、どの個体を引いても目的のアイテムを拾えるようにしています。目標の個体を引けていない場合は、再計算で消費がズレて一生拾うことができないので、各自でエンカウント前の待機時間を調整して下さい。NXはかなりタイマーが安定しているため、±1Fで安定していました。
BVなしで狙う個体(1270~1272F)
BVありで狙う個体(12475~12477F)※ 初期Seed 0xB0E0
5.ふしぎなアメ使用マクロの紹介
前回から変更がありませんが、こちらのマクロも紹介します。手作業でアメを使うのが面倒と感じたので、ついでにこちらも用意しました。実は進化やわざ忘れの対応が地味に大変でした。
ゲームでの準備
・「はなしの はやさ」を「はやい」にする。
・ ゲームボーイプレイヤーの画面設定を「フル」にする。
・ ふしぎなアメを大量に持っておく。
以下の画面でマクロを実行すると、任意のレベルまでアメを使ってくれます。
Nx Macro Controllerでの設定
・「Var TargetLevel」に目標のレベルを入力する。
・「Var CurrentLevel」に現在のレベルを入力する。
・「Var Change」、「Var Cancel」、「Var Change2」でそれぞれ「技の入れ替え」、「進化キャンセル」、「進化時の技の入れ替え」の有無を設定する。
・トロピウスのレベルを「Var Level」に入力する。
※「わざ入れ替えの有無」を有効にした場合は1番目の技が上書きされますので、忘れさせてくない技がある場合は2番目以降に移動しておいて下さい。ちなみにレベル100に到達すると自動でマクロが終了します。
6.おわりに
いかがでしたか?特にBVありのマクロは3世代のレベル上げでは最高峰となりますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。また、今回紹介したマクロは十分にデバックできていない部分があるため、不具合等があれば奈都(@Natu5307051)までご連絡下さい。