【ポケモンEm】野生努力振り完全自動化

1.はじめに

この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 の150日目の記事です。

過去作の努力値振りは面倒で、特に4世代以前はどれも大変です。3世代は努力値道場が使えるため、「きょうせいギプス」と「ポケルス」を併用すれば、だいぶ楽になりますが、育成環境を整備できていない場合は野生で努力値を振ることになります。

 

 

今までの「ものひろい乱数自動化」や「孵化乱数自動化」で、個体の調達やレベリングについては、解消されたところですが、努力値振りの自動化は作っていなかったので、こちらについても自動化プログラムを作成しました。

 

 

2.努力値振り要員のススメ

Emでは先頭のポケモンの特性が「はっこう」「ありじごく」の場合、エンカウント値に2倍の補正がかかるため、野生で努力値を振る際に利用することで、率効率を上げることができます。上記の特性を持つ進化前を除いたポケモンは「スターミー」、「ランターン」、「バルビート」、「ナックラー」、「ダグトリオ」となりますが、各努力値振り用の野生ポケモンへの通りが良く、PPが多い技を複数覚え、鳴き声も短い「ランターン」が最適であると考えられます。私は以下のような個体を使っています。

 

個体値:31-6-31-31-31-31(めざパ龍70)
努力値:C252
性格:C上昇補正
特性:はっこう
技:めざめるパワー(龍)/ みずでっぽう / あわ / みずのはどう
持ち物:しんぴのしずく

 

技はPPが多く、対象の野生ポケモンに無効技がないものを採用しています。めざ龍は対象ポケモン全てに等倍のため、無駄な遅延が無くて良かったです。

私はオシャボも拘りたいと考えたため、初期Seedが0xDF2で358000F付近で出現する控え目5Vの個体を用意しました。正直、孵化乱数でいいですし、C以外は妥協しても構いません。

唯一のデメリットはLv18でD上昇補正の「ハスブレロ」に対して、個体値&乱数が恵まれない場合に「あわ」を耐えられる可能性があることですが、Cを極限まで特化すれば、滅多に起こりえない上にマクロ側で対応しているため、気にする必要はないと考えます。

 

3.実践

※ Nx Macro Controller用のマクロです。GC(GBA)自動化の導入はこちらの記事を参考にしましょう。

 

ゲームでの準備

・ 手持ちに1匹目のわざを「命中100の攻撃技」のみにする。
・ 手持ちに2匹目の一番上の技のわざを「そらをとぶ」にする。
・ 努力値を振りたいポケモンに「がくしゅうそうち」を持たせる(最大5匹)。
・ ゲームボーイプレイヤーの画面設定は「フル」にする。
・ 設定で「はなしの はやさ」を「はやい」にする。
・ 設定で「せんとう エフェクト」を「みない」にする
・ 「なみのり」を覚えたポケモンを手持ちに入れる(A振りのみ)。
・ゴールドスプレーを用意する(5個もあれば十分。A振りのみ)。

 

 

Nx Macro Controllerでの設定

・「Var EVs」に目標の努力値を入力する。
・ポケルスを使う場合は「Var Pokerus」を"あり"にする。
・進化するポケモンの努力値を振る場合に、進化キャンセルさせる場合は「Var Cancel 」を"する"にする。

上記の準備をした後、所定ののポケモンセンター入口からマクロを実行します。

「HP」はシダケタウン、「こうげき」はミナモシティ、「ぼうぎょ」はフエンタウン、「とくこう」と「とくぼう」はハジツゲタウン、「すばやさ」はカイナシティとなります。

 

更なる効率を求める場合は「しろいビードロ」を使っておくと、エンカウント値が1.5倍にすると良いです。火山灰集めマクロもあるので、ビードロ交換に活用しましょう。

 

NXのオプションから、LINE Notifyトークンを設定していれば、努力値を振り終えた際に通知してくれます。

 

 

4.おわりに

自動化の力で、育成環境がかなり改善できたと思います。早さという面では、栄養ドリンク+努力値道場(ポケルス&ギプスあり)の方が早そうですが、「ポケルス or 努力値道場がない」、「栄養ドリンクを節約したい」、「努力値の計算やレコードが面倒くさい」、「全てをマクロにやらせたい」などの方にはオススメです。

今ではジュナリ神のストーリー自動化プログラムにより、努力値道場を用意しやすくなり、私自身も改修したいと考えていましたが、自分のマクロのせいでモチベが消えました。今後はFRLG固定乱数、各種ID調整、Co・XDリライブの自動化プログラムなども作れればいいなぁと思います。