1.はじめに
この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 の149日目の記事です。
皆さんはポケルスを利用してますか?ポケルスは戦闘後に、3/65536の確率で感染し、一度付いたポケモンが戦闘時に貰える努力値を2倍にする謎の小型生命体です。
フロンティアや対戦用の個体を用意する際には、ぜひ所持しておきたいところですが、色違いよりも更に低確率で、自然入手するのはかなり厳しいところです。そのため、乱数調整を利用するのが早いですが、「1F合わせが2回必要」&「BVがないと試行回数を稼げない」&「Seedの特定が大変」など、面倒くさい要素がそろっていますので、自動化して、ポケルスを入手する方法を紹介します。
2.ポケルス感染乱数について
ポケルスは、戦闘終了時の乱数上位4bitが0x4000、0x8000、0xC000のいずれかの場合感染します。
戦闘終了時のSeedが判定に使われることから、夜綱さまが公開している「ものひろいツール」を使用して、拾ったアイテムからSeedを逆算し、待機時間を調整するのが主流です。ただし、ものひろい判定から、ポケルス判定まで約86~87消費されることを、考慮して調整する必要があります。(ものひろい要員が5匹の場合。道具を拾った場合更にその分消費される。)
以下に判定起動時から最速でポケルス感染可能なSeedを紹介します。
①Em
ものひろい判定:66525F
ポケルス判定:66611F(Seed:8000C585)
EmはBVや絵画を使用しない場合は最速でも66611Fとなります。一度あたりの試行は10分程度の上に、目標のものひろい判定Seedが何も拾えないという不遇っぷりです。一応、少し前に2つアイテムを拾えるSeedがあるので、目印にはできます。
②電池切れRS
ものひろい判定:26837F
ポケルス判定:26924F(Seed:40006D2C)
電池切れRSでは26294Fが最速で、ものひろい要員の5匹目が「ふしぎなアメ」を拾ってきた場合に、ポケルスの感染が確認できると思われます。ただし、同じ結果でも感染しないこともあったので、安定はしないのかもしれません。その場合は奇数ズレしている可能性があり、戦闘消費2倍の弊害で引けていないと思われるので、ものひろい要員を0匹にして、再調整してみてください。
1回当たりの試行も4分程度でEmの倍以上早いので、可能であればRSを使用することをお勧めします。
3.ポケルス感染マクロ
上記で紹介したSeedを目標にした自動化プログラムを作成しました。
※ Nx Macro Controller用のマクロで、Em版とRS版があります。GC(GBA)自動化の導入はこちらの記事を参考にしましょう。
ゲームでの準備
マクロの実行にあたっては、ゲーム側においては以下の準備をして下さい。
・ 手持ちに1匹目を「トロピウス(レベル不問)」にして、技の順番を上から「命中100の攻撃技」、「あまいかおり」にする。
・ ゲームボーイプレイヤーの画面設定を「フル」にする。
・ 設定で「はなしの はやさ」を「はやい」にする。
・ 設定で「せんとう エフェクト」を「みない」にする
・ 2~6匹目を「ものひろい要員」にする。
※ ものひろい判定や、アイテム所得により消費されるので、ものひろい要員を使わない場合はその分消費を引く必要がありますが、逆に1Fズレの調整として利用できたりします。
準備ができたら、101番道路の以下の場所に移動して、レポートを書きます。
Nx Macro Controllerでの設定
・目標の個体を引けない場合は「Var Frame1」を微調整する。
・目標のアイテムを拾いにくい場合は「Var Frame2」を微調整する。
※ 各Frameは基本的に修正不要です。
マクロの実行
準備が完了したら、マクロを実行します。「あまいかおりで野生ポケモンとエンカウント」→「戦闘終了時に待機してSeed調整」→「手持ちを確認し、ポケルス感染が確認された場合はリセット」という流れになります。
うまく拾えない場合は「ものひろいツール」を使用して、拾ったアイテムとリストと照らし合わせることで、待機時間の調整を行いましょう。また、各自の使用しているキャプボ等により、画像認識がうまくできない場合がありますので、その際は該当する画像を差し替えるなどして対応してください。
なお、3世代は出現した個体によって、PIDの再計算が異なり、それに伴う消費で戦闘後のSeedズレが生じます。目標±1Fの野生ポケモンを引いた場合のそれぞれ待機時間を調整していますが、うまく引けていない場合は、再計算で消費がズレて一生感染しないので、各自でエンカウント前の待機時間を調整して下さい。NXはかなりタイマーが安定しているため、±1Fで安定するかと思います。
Emで狙う個体(1270~1272F)
電池切れRSで狙う個体(941~943F)
NXのオプションから、LINE Notifyトークンを設定していれば、ポケルスの感染が確認された際に通知してくれます。
4.おわりに
実機で乱数を行う場合はBVSeedを調達したり、ものひろい結果と照らし合わせながら、調整する必要がありましたが、こちらのマクロを使えば、寝る前に実行するだけで感染できる...ハズです。
中々成功しないという方はROMをRSからEmに変えてみたり、ものひろい要員の数やフレームを調整してみるなど試行錯誤してみましょう。一度成功すれば勝ちです。
私はステータス画面の表記が美しくないから、使わないけど。