【ポケモンCo】進化瞬きを利用した連続戦闘乱数

1.はじめに

この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 の75日目の記事です。

今回はポケモンコロシアムの「進化瞬きを利用した連続戦闘乱数」についての紹介となります。この手法が発見されたのは半年以上前ですが、キッチリと解説されている記事が見当たりませんでしたので、アドカレのネタにすることにしました。

従来の方法では戦闘終了時の賞金画面で、手持ちポケモンの瞬きを観察する苦行が必要となる上に、消費の関係で一部の個体が調整不可能という課題がありました。

新しく発見された「レベル調整したポケモンを進化させ、進化後の技入れ替え時のステータス画面の瞬きからSeed特定&消費を行う」という方法では、戦闘終了後に肉眼で瞬きを観測する必要がない上に、1F合わせさえできれば出現する全ての個体を狙うことができます。

↓ この画面でSeed特定&消費をします。

準備から捕獲までの流れを記事にまとめましたので、紹介させていただきます。

 

なお、今回は夜綱様作成の「CoSearch_early」を使わせていただきますので、手元にない方はのツール置き場からダウンロードしましょう。CoSearchのβ版と記載されてるものです。記事では古いバージョンのCoSearchを使っていますので、最新版とUIが異なっていますが、どちらでも乱数はできます。

 

また、マンタインおよびホウオウには、この方法は使えません。マンタインは序盤のため進化瞬きができるポケモンがおらず、ホウオウはバトル山では経験値が貰えないことによるものです。

 

2.進化瞬きに利用できるポケモン

ラルガタワーの連続戦闘時点の進化後に瞬きするポケモンを対象として、瞬きが観測できるか検証いたしました。GCHD MK-Ⅱ+プログレッシブモードを想定していますので、各自の環境によって変わるかもしれません。また、ツボツボはクリア後なので、GBAから進化瞬き要員を輸送可能です。

・ ハリテヤマ → 不可能。頭を左右に動かすため厳しい。
・ メガニウム → 可能。Lv41で「ひかりのかべ」を覚える。
・ バクフーン → 可能。Lv45で「スピードスター」を覚える。
・ オーダイル → 可能。Lv37で「きりさく」を覚える。
・ デンリュウ → 不可能。頭を左右に動かすため厳しい。
・ ワタッコ  → 可能。Lv33で「わたほうし」を覚える。
・ オクタン  → 可能。Lv25で「オクタンほう」を覚える。
・ チャーレム → 可能。Lv40で「じこあんじ」を覚える。
・ チルタリス → 可能。Lv35で「りゅうのいぶき」を覚える。
・ フライゴン → 不可能。瞬きが目立たない。

ラルガタワー組 (アブソル、ヘルガー、トロピウス、メタグロス) を全員乱数する場合でも、4匹分は確保できそうです。オクタンは当然として、ワタッコ&チルタリスも進化までの必要レベルが少なくオススメです。

 

.初期Seed厳選半自動マクロ

最近ではCoでの初期Seed厳選+消費自動化の話題が出てきておりますので、無用の長物かもしれませんが、現状使用していたORCA用の「とにかくバトルを8回開閉するだけのマクロ」を公開しておきます。以下の画面でマクロをスタートして、CoReaderでSeedの特定後、手動でリセットすることを想定しています。(あくまで自動化環境がある方に対して、初期Seed厳選を補助するものであり、これを使わないと乱数できないという訳ではありません。)

 


CoはXDとは異なり、リセットコマンドが設けられておらず、上記のやり方でSeedを厳選しておりました。しかし、メイユールさんが公開しているFWの「Jiangtun」により、リセットピン or サーボを利用して、Seed厳選&消費自動化が現実的になりました。

色理想Seedを一点狙いしている人間からすると大変ありがたいです。バトル山ホウオウや、パイラ組の乱数調整に挑戦する方が増えるかもですね。

 

4.実践

今回はヘルガーを乱数調整した際の記録を例に解説いたします。戦闘中にSeed特定するポケモン (ムウマなど) に加えて、進化瞬き用のポケモン (オクタンなど) でもSeedを特定しますので、CoReaderを2窓用意すると良いです。片方のCoReaderは「Blink」フォルダ内の瞬き用画像を差し換えて使用してください。進化瞬き要員にはオクタンを使いました。

 

乱数用の手持ちですが、私はオーダイル(ヘルガーのS判定兼戦闘要員)、エーフィ(戦闘要員)、ダークポケモン(高速消費要員)、ムウマ(戦闘中のSeed特定要員)、テッポウオ(進化後瞬き要員)にしました。消費のズレを捕獲後すぐに確認できるように手持ちを1枠開けていますが、各自で調整して下さい。オシャボに入れない場合は素早さ判定ポケモンは不要です。

 

私は◇臆病5V用の調整をしていたので、Seedを1点狙いします。とにかくバトルで初期Seedを厳選し、XDSeedで消費数を確認します。

 

待機時間が短めの初期Seedが引けた場合は、そのまま目標個体を使うトレーナーの1戦前まで進めます。適当なタイミングで進化瞬き要員と交代し、戦闘後に進化できるように調整しましょう。

 

相手の最後のポケモンを次の攻撃で確実に倒せるとこまで進めたら、CoReaderを使用して現在Seedを特定します。私の場合はとにかくバトルでSeedを特定してからおおよそ110~150万消費されましたが、使った技の種類や回数で大きく変わりますので、広めに検索すると良いです。

 

「目標Seed進化時の消費+波乗りで倒した場合の消費」が69万3000消費ほどだったことから、2万消費の余裕を見て、目的個体が出現するSeedの71万3000消費前のSeedを、目標Seedとしていました。要は戦闘を終了させる際のSeedを「戦闘中瞬き要員 (ムウマなど) 用のCoReader」の目標Seedに入力しているということです。

逆に分かりにくいという方は、通常通り目標個体が出現するSeedを入力すれば大丈夫です。

 

ムウマの瞬きからSeedを特定し、残り消費数を特定できたので、手持ちのダークポケモンを見て消費します。おおよそ17146.6/sのため、3時間待機となりました。

 

戦闘終了後は瞬き以外で消費する方法がなく、消費の余裕を持ちすぎると、かなりの待機時間になるためギリギリまで消費します。余裕を見て2万消費前のSeedを目標としていますが、進化時の消費が安定していたため、1万消費前程度でもよいと思います。「ダークポケモンのつよさをみる」→「B連打してすぐに閉じる」で2000〜3000消費くらいですので、細かい消費に利用していました。

 

目標Seed(目的の個体が出現するSeedから、進化後の消費と余裕分を差し引いたSeed)の近くまで消費が完了したら、相手ポケモンを倒しましょう。一撃で倒さないと、消費が超過するため、プラスパワーやスペシャルアップを使用するなどして、確実に倒せるようにしておきましょう。波乗りで倒すと69万3000消費、サイコキネシスで倒すと58万消費くらいでした。技によって消費が変わるので、事前に調査しましょう。

戦闘が終わると、進化瞬き用のポケモンをが進化します。同時にレベルアップで技を覚えます。テッポウオはLv25で進化する上に、同時に「オクタンほう」を覚える素晴らしいポケモンです。

 

次にオクタン用に瞬き画像を差し替えた別のCoReaderを使って、オクタンの瞬きからSeedを特定します。想定通り、目標個体が出現するSeedまで2万消費ほどになりました。

 

次に瞬きを利用して、消費をしていきます。「CoSearch_early」の「瞬きだけで消費」を利用します。なお、「制動時間」は手持ち画面からステータス画面を閉じたときとは異なるため、改めて設定します。今回はメタグロス成功時の値である17に設定しましたが、各自の環境や使うポケモンによって変わってくると思います。進化瞬き要員用のCoReaderに入力する「目標のSeed」は、通常通り狙う個体が出現するSeedで大丈夫です。

また、オクタンの瞬き間隔はムウマと同様の「4F」となりますが、ポケモンによって違いますので、夜綱様が公開している瞬きデータを参照しましょう。

 

CoReader特定したSeedを「現在のSeed」に入力して、「瞬きだけで消費」を行いますが、特定してからタイマーをスタートするまでの時間を数えておくと、瞬きとタイマーを合わせやすいです。Seedを特定してから6秒でタイマーをスタートしたので、-360Fさせてから微調整しました。(Enterキーだと高速で早めれます。)

2万消費だと10分ちょっとの待機なので、もう少し削ってもよいと思います。

 

以下の画面でタイマーが0になると同時にAを押下して、ステータス画面を抜けます。

 

オシャボで捕まえたい方は、戦闘が始まった後に素早さ判定を行います。今回は素早さ判定をクリアできなかったため、マスボで捕獲して消費のズレを特定しました。

 

引いた個体は目標より3F分消費しすぎてしまったことが分かりました。

 

タイマーを3F早く切り上げる必要があるため、制動時間を「20F」に増やして、再挑戦します。目標Seed1点狙いだと中々難しいですが、頑張りましょう。

 

制動時間を調整し、素早さ判定が通れば、倒してクリア後にオシャボで捕獲しましょう。オシャボに拘りがなければ、そのまま捕獲して大丈夫です。

 

5.理想個体を狙わない人向けの補足

「理想個体じゃなくても、光ればOK」という方への補足です。連続戦闘乱数は通常、消費を調整する手段が瞬きに限られるため、1F合わせが必要になります。ただし、瞬き直後9F(30fps換算)は消費が発生しないクールタイムがあるため、ステータス画面で閉じたときにちょうどクールタイム内で消費が終わるSeedを設定すると、±4Fの猶予が確保できるため、難易度がスイクンと同レベルになります。(この説明で伝わるのか...?)

なお、進化画面を抜けた後に1F分の瞬き判定が入るため、戦闘開始時の強制消費に「戦闘終了時にフィールドに出ていた瞬きするポケモン&主人公&瞬きする相手トレーナーの数」を加えた消費を追加する必要があります。瞬きする相手トレーナーはランビーのみで、戦闘開始時の強制消費4が発生するのはアブソルだけで良いはずです。

例えば以下の画像の場合は瞬きするポケモンが2匹(オーダイル+テッポウオ)+主人公で合計3消費されます。厳密に調査したわけではありませんが、稀に消費がズレるとの噂もあるので、注意が必要です。実際メタグロスに挑戦したときに妙な消費を引いた記憶があります。


3消費されるということが分かったので、CoSearchでスナッチリスト開閉回数が「0回+3F」で消費ができるSeedを目標とすれば良いです。Seed探しの手間はありますが、1F合わせをしたくないという方は利用しましょう。また、戦闘終了時の瞬きするポケモンを増減させることで、若干の調整はできます。

制動時間は私の環境では「22F」となりましたが、各自で調査して下さい。調査時は算定に強制消費分を引くのを忘れないようにし、次の瞬きまで猶予があるSeedを使って調査するようにしましょう。

私の場合は、制動時間0にして「瞬きだけで消費」をしたところ、+20Fの個体を引いたので、戦闘終了時のフィールドに出ている、瞬きするポケモン or トレーナーによる強制消費3を引いた後、クールタイム中心のフレームで暗転から戻るようにするため、5Fを加えた22Fを制動時間としました。

なお、この方法を利用する場合は実践時に「瞬きだけで消費」を使う必要はありません。

 

 

6.おわりに

以上、進化瞬きを利用した連続戦闘乱数の紹介でした。制動時間や強制消費関係はしっかり実機での調査ができていないので、誤りがあればご連絡下さい(弱気)。私もまだまだ記事にしたいネタがあるので、今後ともご協力よろしくお願いいたします。