この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2024 の9日目の記事です。
ポケモンバトルカードe+は2003年以降に発売・配布されたコード付きのカードで、カードeリーダー+で読み込ませることで第3世代のゲームと連動できます。ゲーム内の「ふしぎなできごと」または「ふしぎなもらいもの」を通じて、「特殊なトレーナー」や「ナゾのみ」などの追加コンテンツにアクセスすることができます。

そんなポケモンバトルカードe+ですが、現役で第三世代をプレイしている方でも、カードe+のポテンシャルをしっかりと理解している方は少ないと思います。そこで、今回はアドベントカレンダーの場をお借りして、カードe+が持つ魅力と歴史について掘り下げていきます。

- ポケモンバトルカードe+ ルビー&サファイア
- 「ひみつきちをかざろう!」キャンペーンカードe+
- きのみ問題修理プログラム カードe+
- ポケモンコロシアム ダブルバトルカードe+
- ポケモンバトルカードe+ ファイアレッド&リーフグリーン
- ポケモンバトルカードe+ エメラルド
- Eon Ticket
ポケモンバトルカードe+ ルビー&サファイア

発売日:2003年6月27日(日本)
トレーナーカードe+全96枚、ナゾのみカードe+全12枚、バトルレコードカード全12枚、プロモーションカード全16枚(カードeリーダー+同梱、ポケモンスクープ03冬号、店頭受け取り、コロコロ、クラブニンテンドー特典)
原初のポケモンバトルカードe+です。販売されていたパックにはトレーナーカードとナゾのみカードが付属しています。トレーナーカードはルビー&サファイアに読み込むことでトクサネシティの老人の家に、カードe+に記載されたトレーナーのデータを呼び出し、戦うことができます。

ポケモン3体同士のシングルバトルで、経験値は入らず道具も使えず、バトルタワーに似ていますが、Lvはカード依存です。勝っても経験値や賞品は一切もらえず、図鑑にも載らず、スケッチも無効ですので、本当に戦えるだけです。

一応、色違いのポケモンや、ルビーサファイアに出現しないポケモンとも戦えますが、結局は戦えるだけですので、正直言って物足りない内容です。私はナゾのみの残りカスと呼んでいます。クラブニンテンドー特典で入手できるカードe+は今では1枚3万程度で取引されていますが、ゲームでの内容は残りカスと同レベルです。

一方で、ナゾのみカードは需要が高い内容となっており、値段も1枚1000~2000円程度とそこまで高額ではないことから、これだけは持っているという方も多いのはないのでしょうか。(他のシリーズと比べて、出荷数が多いため。)

ナゾのみカードを読み込むことで、No.43に該当するきのみのデータがゲーム内に取り込まれます。バッグにきのみがない場合、センリからの入手フラグが立つ仕様です。名前、見た目、タグの解説、味データ、生長データ、使用効果などのデータが全てカードに依存しており、その中でも「ラッカのみ」と「クオのみ」は全コンディションMAXポロックを作る上で、非常に重要なものです。

ここで、豆知識ですが、この2つのきのみは「滑らかさ」が5と低く優れている一方で「味」が設定されていません。ポロック作りでは「滑らかさ」が低いほど、より多くのポロックを食べられるようになりますが、味がなければコンディションに影響しないので、単体で見れば、性能は高くないと言えるでしょう。
では何故使われるのというと、例えば、36~40番と21~25番に分類される性能の高いきのみを使ってポロックを作る場合、残りの2つのきのみは、性能の高いきのみと相性の良いものがありません。性能が嚙み合わないきのみを使うと、全体の性能を引き下げる結果となってしまいます。
そこで、味がなくても滑らかさが低いきのみを採用することで、性能を損なわずに残りの2枠を補うことができます。なお、ポロックは同じ名称のきのみを使うと黒いポロックになりますが、海外版のきのみであれば、別の名称と認識されるようです。

余談ですが、生長段階においてもナゾのみは変化するので、生長が早いナゾのみと結実数が多いナゾのみを合わせることで、大量入手をすることができます。性能の高い「ラッカのみ」と「クオのみ」だけではなく、生長の早い「ホズのみ」や、結実数の多い「ニニクのみ」を持っておくと便利です。(↓参考記事)
「ひみつきちをかざろう!」キャンペーンカードe+

「ひみつきちをかざろう!」キャンペーンで10万人にプレゼント
上記の「ポケモンバトルカードe+ ルビー&サファイア」にはパックごとに、キャンペーン用の応募券が付属しております。第1弾の券を全て集めて送ると「ひみつきちをかざろう!」カードe+が10万人にプレゼントされました。(第2弾はカードe+全てが収納できるカードファイルが2000人にプレゼント。)

実際には応募者がかなり少なく、第1弾・第2弾共にほぼ応募者全員にプレゼントされたようです。こちらのカードe+はルビーサファイアで読み込むことで、レジアイス or レジスチル or レジロックの「ぬいぐるみ(通称レジドール)」を入手することが出来ます。後世代に送ることはできませんが、3世代で唯一の入手手段のため、現在でも5~6万円程度で取引されています。1つのカセットに対する読み込み数に制限はないので、オフ会等で大量配布すると喜ばれるかもしれません。
レジドールは日本版のルビーサファイアでしか読みこむことができませんが、レコードで「グッズ交換オヤジ」を入れ替えることで、エメラルドや海外版のカセットにも送ることができます。細かく説明すると、ルビーサファイアでは日本語版と日本語版以外の間でレコードを混ぜることができませんが、エメラルドではすべての言語のエメラルド、および言語の種類(日本語版と日本語版以外の2種類)が同じルビーサファイアとレコードを混ぜることができます。そのため、日本版ルビーサファイア→ 日本版エメラルド → 海外版エメラルド → 海外版ルビーサファイアと経由させることで、レジドールを送ることが可能です。

きのみ問題修理プログラム カードe+

ポケモンスクープ2004.Winterに付属(第19回次世代ワールドホビーフェア会場、2004年1月23日以降のポケモンセンター各店舗、全国マクドナルド各店舗、イトーヨーカドー、トイザらス、ジャスコ、ダイエー、ハローマック各店などで配布。)
ルビーサファイアのきのみ問題を修正するためのカードe+です。
後に発売された、ファイアレッド&リーフグリーン、エメラルドにも同様の機能が搭載されているので、今となっては使う機会はありません。ちなみにeリーダー+のセーブ機能に対応しているので、1度読み込ませれば上書きしない限りは何度でも使えます。

ポケモンコロシアム ダブルバトルカードe+

発売日:2003年12月25日
トレーナーカードe+全20枚、スタジアムカードe+全4枚、プロモーションカード全2枚(ポケモンスクープ04冬号、攻略本)
ポケモンコロシアムにおいて、エンディング後にフェナススタジアムで読み込ませると、バーチャルトレーナーと戦うことができます。

戦ったトレーナーは「バトルパネル」に記録され、同じ色に分類されるトレーナーを5人倒すと隠しトレーナー出現し、その隠しトレーナーを各色で倒すと、ダークポケモンを持ったトレーナーが出現します。ダークポケモンをスナッチして、トレーナーを倒すと、次の難易度が解放されます。難易度は「やさしい」、「ふつう」、「てごわい」の3つあるので、それぞれダークトゲピー、ダークメリープ、ダークハッサムが手に入ります。

スナッチできるポケモンは性格固定で個体値も逆6V固定ですが、後世代では変更可能で、「ナショナルリボン」が付与されることから、とても希少で交換レートも相当高いようです。ダブルバトルカード+を全て購入すると9万円近くかかります。

なお、パックにはスタジアムカードが付属しますが、ステージを変えるたびに読み込ませる必要があるので、かなり使い勝手が悪いです。スタジアムカードおよびプロモーションカードは読み込ませなくても、ダークポケモンはスナッチできます。一応、プロモーションカードで読み込ませて、隠しトレーナーに勝利すると、モンスターボールをランダム?で報酬としてもらえます。

ポケモンバトルカードe+ ファイアレッド&リーフグリーン

発売日:2004年4月15日
トレーナーカードe+全32枚 目標タイムアタックカード全12枚、プロモーションカード全5枚(クラブニンテンドー特典、コロコロ)
ファイアレッド&リーフグリーンに読み込ませると、読み込んだトレーナーが「7のしま」のトレーナータワーに出現します。シングルバトル、ダブルバトル、勝ち抜きシングルバトルのカードがあります。

1枚のカードe+で1つのフロアが占められるので、一度に読み込ませられるのは最大8枚となり、8枚読み込ませた場合はクリア時にアイテムをもらうことが出来ます。
何をもらえるのかは、最初に読み込ませたカードに依存し、需要の高い「こだわりハチマキ」や、努力値振り道場構築で複数求められる「おうじゃのしるし」、ストーリー1周につき1つしか入手できない「アップグレード」などがもらえます。ただし、一度アイテムをもらった後は、再びカードを読み込ませないと貰えないのがネックです。

ルビーサファイアとは異なり、ポケモンのLvは手持ちで最もLvの高いものに合わせられます。そのため、最速Lv5りゅうのいかりドーブルを並べるだけで、だいたいのポケモンはワンパンできてしまいます。
なお、同じトレーナーでも読み込ませる順番によって使用ポケモンが変わったり、色違いを繰り出すトレーナーや、ブイズだけ使ってくるトレーナーがいるなど、遊び心も見られます。

1枚あたり3千円程度が相場で、フリマサイトでも中々見かけないので、任意のアイテムと倒しやすいトレーナーを両立させるのは今ではかなり難しいです。ちなみにクラブニンテンドー限定のカードは4枚で10万円以上で取引されることもありますが、特に希少なアイテムが貰えるわけでもないので、コレクションとしての要素が強いです。エラーメッセージや、カード読み込み時のデザインが何気に素敵で気に入っています。


ポケモンバトルカードe+ エメラルド

発売日:2004年10月7日
トレーナーカードe+全64枚 パズルカード全19枚、プロモーションカード全2枚(攻略本、コロコロ)
エメラルドにバトルカードe+を読み込むことで、トレーナーヒルに読み込ませたトレーナーが登場します。ファイアレッド&リーフグリーンと同様に最大8枚まで読み込ませることができて、8枚読み込ませた場合はクリア時にアイテムをもらうことが出来ます。

読み込ませるのが奇数番目か偶数番目かで繰り出されるポケモンが変わります。1フロアでカードe+2枚分のトレーナーが出現し、奇数番目に読み込ませたカードによってステージが変化します。タイルでポケモンがデザインされていたり、音符マットが曲になっていたり、これまでのカードe+に比べると、なかなか気合が入っています。

戦闘システムは、基本的にファイアレッド&リーフグリーンのカードe+と同じで、最速Lv5りゅうのいかりドーブルで攻略できるのも同じです。
トレーナー8人の時の12分以下で突破するとアイテムをもらえます。何がもらえるのかは、読み込ませたカードの組み合わせと殿堂入りの有無によって決定され、目標タイムである12分を切りさえすれば、「ゴージャスボール」、「じしん」、「どくどく」など、貴重なアイテムを入手できます。
さらに、ファイアレッド・リーフグリーンと違って一度でも読み込めば、クリアするごとに何度でもアイテムを貰うことが出来ます。そのため、しっかりと組み合わせを考えれば、コンテストよりも効率良くゴージャスボールを回収できます。

相場はファイアレッド&リーフグリーンのバトルカードe+と同じで、1枚あたり3千円程度です。やはり任意のアイテムと倒しやすいトレーナーを両立させるのは今ではかなり難しいです。一応、過去の記事で組み合わせを紹介していますが、真似できる人間は極稀だと思います。
Eon Ticket

北米のみ:Nintendo Power vol 173付属、E3 2003またはToys "R" Us店舗で配布
日本版ではイベント配布またはお裾分け限定の「むげんのチケット」ですが、ENGのルビーサファイアではカードe+を読み込むことで、お裾分け可能な「むげんのチケット」を手に入れることができます。

海外版のカードe+リーダーが必要な上に、ENGルビーサファイアまで必要なので、全て購入するとなると、約7万円の費用がかかります。海外版のルビーサファイア、エメラルドにお裾分けすることも可能ですが、日本のカセットにはお裾分けできません。(要はカードe+の読み込みはENG RSだけ。お裾分けはENG、ESP、ITA、FRA、NOEのRSまたはEmで可能。)

それでも、高個体値のラティ兄弟を手に入れるためにROMガチャをするよりは、確実な方法だといえます。

以上となります。未来世代ではインターネットを介した配信が主流となったため、カードe+を使って直接データを読み込めるのは、3世代ならではのユニークな特徴だと思います。