1.はじめに
この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 の277日目の記事です。
ポケモン3世代で努力値を振るには、効率だけ考えれば「ひみつきち」を利用するのが一番です(通称:努力値基地)。他のプレイヤーとレコードを混ぜると、相手の秘密基地が自分のゲームのフィールド上に登録され、クリア後であれば基地の中にいるトレーナーと対戦することができます。
各ステータスの努力値が+3のポケモンを6匹用意して、秘密基地に登録することで、簡単に努力値を振ることができます。1基地あたり基本+18の努力値が獲得でき、「ポケルス」と「きょうせいギプス」を併用すれば+72まで努力値を獲得できます。
私は以前、「野生努力値振りを完全自動化するプログラム」を作成していたため、秘密基地を使う機会はメッキリ減りましたが、オフ会で共有するため新たに再構築しました。(中古ロムのTNで基地が登録されているのが、気に入らなかった。)
今回は自動化プログラムを大量に利用して、努力値基地を構築したので、その記録を紹介させていただきます。
レコードの仕様等はこちら記事が分かりやすかったです。見ましょう。
2.努力値基地用ポケモンの捕獲
努力値基地用のポケモンを用意するのに使ったカセットは「エメラルド」と「リーフグリーン」になります。(経験値道場も必要ならルビーも使用。)
とくぼうを振るのにヤドキングを使用するため、ヤドンが出現しない「ファイアレッド」では不可能です。また、努力値基地用ポケモンはレベルが高いと、単純に倒しにくかったり、Lv50のポケモンを育成する際にオーバーレベルする危険があるので、最低レベルのポケモンを用意します。各ステータスに対応したポケモンの捕獲方法については以下となります。
H:Lv3プクリン
FRLGでLv3のプリンが「3ばんどうろ」で3%程度の確率で出現します。自然遭遇するのは大変なので、野生乱数で6匹集めることにしました。使用しているカセットは「前期のリーフグリーン(LG20)」となりますので、眼鏡ポッポさんが公開している初期Seedリストを使って、Lv3プリンが並んでいるSeedを3gensearchを使って、手作業で探しました。
初期SeedはLG20の「モノラル/ヘルプ」で2096Fで出る0xA237を使います。1620~1622Fに3体のプリンが並んでいるため、フレームが1Fずれても大丈夫です。
こちらの設定をFRLG固定・野生乱数自動化プログラムに打ち込んで、Lv3プリンを6匹捕獲します。自然遭遇するよりも各段に楽です。
次にプリンを進化させるための「つきのいし」を6個を集めます。こちらは非売品となり、サファイアに出現するルナトーンまたは、FRLGに出現するピッピから泥棒する方法を使いました。当初はピッピを対象に、泥棒自動化をで集めようと思いましたが、ピッピの出現率がかなり低く難航したため、乱数調整で「つきのいし」を持っているプリンを出現させる方法を利用しました。LG20の「モノラル/ヘルプ」の設定で2100Fで出る0xC6C9で1251Fに出現するピッピは「つきのいし」を所持しているため、泥棒で6匹分の石を集めました。
6匹分奪えば完了です。努力値基地用ポケモンの技構成については、他のポケモンとまとめて記載するので、後述します。
A:Lv14ダーテング
コノハナを「リーフのいし」で進化させて入手しますが、野生で出現するコノハナは最低レベルが15なので、最低レベルを狙うとなると、タネボーをLv14で進化させる必要があります。Emで「113ばんどうろ」に出現するタネボーは出現率が1%ですが、Lv13と高レベルなので、乱数調整で6匹のタネボーを捕獲します。
乱数にはRSE固定・野生乱数自動化プログラムを使用しました。タネボーが並んでいるSeedは短い待機だと見つかりませんでしたが、FRLGと違って初期Seedを合わせる必要がないので、自動化であればそこまで難しくないと思います。
あとはアメなどを使用して、コノハナに進化させます。FRLGに輸送して「リーフのいし」を使えばOKです。RSEでは「リーフのいし」が非売品のため、タマムシデパートで店売りされているFRLGに輸送するのが簡単です。
B:Lv20ニョロボン
トキワシティなどで「すごいつりざお」で釣りをすると出現すると、通常の進化レベルよりもレベルが低いLv20のニョロゾを捕獲することができます。ニョロボンはこのニョロゾを進化させて6匹集めます。通常だと4%程度の確率ですので、やはり乱数調整を使うのが早いです。
初期SeedはLG20の「モノラル/ヘルプ」で2139Fで引ける0xE48Dを使い、1944~1946FにLv20ニョロゾが3匹並んでいるので、このフレーム設定で固定・野生乱数自動化プログラムを動かします。
釣りのため、自然遭遇だとかなり時間がかかりますが、乱数調整を使えばサクッと用意できます。あとはタマムシデパートで「みずのいし」を6個購入し、進化させれば完了です。
C:Lv10アゲハント
RSEでトウカのもりに出現する「カラサリス」を進化させるのが早いです。1675~1676Fにカラサリスが並んでいるので、こちらのSeedを目標としました。カラサリスに進化するケムッソを狙っても良かったですが、調べるのが面倒でした。
捕獲してLv10まで上げるだけで、終わりです。一番手間がかかりませんでした。
D:Lv5ヤドキング
Lv5ヤドンに「おうじゃのしるし」を持たせて、通信交換して進化させます。Lv5であれば孵化でOKですが、捕獲した方が早そうだったので、タマムシティの水上で甘い香りして捕獲しました。LG20の「モノラル/ヘルプ」の設定で2100Fで引ける0xC6C9を使います。1236~1239Fまで全てLv5ヤドンなので、こちらの設定を使用します。
進化に使う「おうじゃのしるし」はバトルフロンティアでBPと交換、ものひろいで拾うなど、入手できる方法はいくつかありますが、準備のハードルが低いのは「ハリテヤマ」から泥棒自動化で奪う手法になると思います。ただ、私はバトルチューブ完全自動化で大量にBPを持っていたので、泥棒自動化は使いませんでした。進化するのは通信交換で秘密基地登録用カセットに送るついででも良いと思います。
S:Lv3ライチュウ
「トキワのもり」のピカチュウは孵化Lv5よりも低いLv3で出現します。例にも漏れず、乱数調整と自動化を使用して6匹捕獲します。LG20で「モノラル/ヘルプ」の設定で2096F引ける0xA237だと、1944~1946Fに3体のピカチュウが並んでいますので、この設定を使っていきます。
6匹捕獲したら、タマムシデパートで「かみなりのいし」で進化させます。
けいけんち:Lv100ラティオス
経験値道場では基礎経験値が255のラッキー(ハピナス)を使う方が多いですが、爆発要員を用意するのも、げんきのカケラを使うのも、交代するのも面倒なので、「おきみやげ」を覚えたラティオスを使うのが最適だと考えています。6段階こうげきを下げられても、交代せずにプラスパワーを使うだけでいいのはかなり楽です。
通常、6匹集めるのはかなり大変ですが、ルビーのストーリーを自動化させればかなり負担を軽減することができます。クリア後にラティオスを徘徊させて、Lv14以上のポケモンを先頭にしてゴールドスプレーを使い、110ばんどうろの草むら往復し、ラティオスが出現しなければ「サイクリングロード受付施設」に入って、ラティオスの位置を変える...という作業をひたすらに繰り返します。
ラティオスが出現したら捕獲します。ストーリー自動化ではマスターボールを残してくれているので、捕獲自体はとても簡単です。
レベル上げはものひろい乱数自動化で用意した大量のアメを使用します。時間がかかってもよいという方はマッハ海流でも良いです。Lv100まで上げたら、ハートのウロコを「ハジツゲタウン」のわざマニアに渡して、「おきみやげ」を覚えさせれば完了です。
技構成について
覚えさせる技は倒すのに支障とならない技を1つだけ覚えさせておきます。私はBPを大量に持っていたので、36匹全員に「いびき」を覚えさせました。
BPを使うのが難しいという方は以下がオススメです。「しんぴのまもり」はミナモデパートでわざマシンを購入できます。「あまごい」のわざマシンはやや面倒ですので、余っているであろう「ねごと」の技教えを使うのも手です。
プクリン:しんぴのまもり
ダーテング:せいちょう
ニョロボン:あまごい or ねごと
アゲハント:しんぴのまもり
ヤドキング:しんぴのまもり
ライチュウ:しっぽをふる
技を覚えさせたら、ほかの技を忘れさせます。全員のわざを忘れさせるのは地味に面倒でした。
3.努力値基地の登録
ポケモンの用意ができたら、RSのストーリーを進めて、秘密基地を作ります。TNは「ステータスの名前(例:すばやさ)」にすることで、基地に入った瞬間にどの努力値基地なのか分かるようにしました。
また、IDと性別によって、ひみつきちでの姿が変わるため、各ステータスごとに統一させました。(参考:IDチェッカー)
ストーリーは当然自動化させますが、RSは全国図鑑にする前でもホウエン以外のポケモン送ってこれるので、ラティオスを捕獲する場合などを除けば、殿堂入りまで進める必要はありません。目的の場所にひみつきちが登録できる程度までストーリーを進め、111ばんどうろで「わざマシン43(ひみつのちから)」を回収します。
その後、「ひみつのちから」を使って目的の場所に基地を作り、努力値基地用ポケモンを連れてきて、レコードをまぜます。
登録できたら、ポケモンを元のカセットに戻して、またストーリーを始めからやり直します。これを19セットやる必要がありますので、複数台のGC自動化環境があるとなお良いです。
注意点としては配布用カセットとして、2データを残しておくことです。ひみつきちを「とうろく」すると、その基地は別のカセットとレコードを混ぜても上書きされなくなります。各カセットで別々の秘密基地を登録すればOKです。
4.努力値基地の場所について
ひみつきちは自分の基地を含めて、計20か所設置が可能です。私はレベル上げは基本アメを使っているので、努力値基地は各3か所で経験値基地を1か所としました。
ひみつきちの選定にはエメラルドの全体マップが見れるサイトが便利です。移動の負担を減らすために、「111ばんどうろ」と「115ばんどうろ」の2か所で網羅できるように秘密基地を登録しました。具体的な場所も写真付きで掲載しておきます。
HP 3か所(115ばんどうろ)
こうげき 3か所(111ばんどうろ)
ぼうぎょ 3か所(115ばんどうろ)
とくこう 3か所(111ばんどうろ)
とくぼう 3か所(111・115ばんどうろ)
すばやさ 3か所(115ばんどうろ)
けいけんち 1か所(111ばんどうろ)
5.おわりに
自動化でもそれなりに大変でしたが、なんとか作ることができました。徘徊ラティの捕獲とポケモンの輸送、つきのいしピッピの炙り出しが特に辛かったです。末期3世代病の方は秘密基地の内装までこだわるらしいですが、私にはとてもできません。複数人で担当して、オフ会で集約するなどしたら面白そうですね。
オフ会といえば、9月14日に京都エメラルドオフが開催されるようです。こちらの秘密基地も配布します。
他の配布物も充実しているようです。ぜひ参加して下さい。