1.はじめに
この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 の234日目の記事です。
233日目の記事ではRSE泥棒自動化プログラムを紹介しましたので、本記事ではFRLG版を紹介します。FRLGはRSEに比べて、泥棒技で盗めるアイテムは微妙なものが多いですが、「ふといホネ」や「ちいさなキノコ(おおきなキノコ)」に加え、ルビーとエメラルドでは手に入らない「つきのいし」など、多少なりとも需要があると思っています。
そこで、RSEのプログラムと同様に「目標の野生ポケモンと遭遇」→「泥棒技を選択」→「道具を奪った場合は回収」の一連の流れを自動化するプログラムを作成しました。
「ちいさなキノコ(おおきなキノコ)」はPP回復まで完全自動化しますが、それ以外のアイテムはPPが切れるまで、プログラムが継続します。
野生ポケモンから奪える道具については、232日目の記事で解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
2.オススメの泥棒要員
※ RSEの記事と内容はほぼ変わらないので、読み飛ばして結構です。
イルミーゼ
FRLGでは「ふくがん」のフィールド効果がないため、単純に泥棒技のPPが多いほうが優位です。泥棒系の技には「どろぼう」、「ほしがる」、「トリック」がありますが、「イルミーゼ」は「どろぼう」と「ほしがる」を覚え、ついでに野生ポケモン遭遇用の「あまいかおり」も自力で習得します。他に「どろぼう」と「ほしがる」を覚えるポケモンは「ドーブル」を除けば、「ポチエナ」、「グラエナ」、「マッスグマ(ジグザグマ)」がいますが、「ポチエナ」は種族値が低く、「グラエナ」は「いかく」で遅延が生じ、「マッスグマ(ジグザグマ)」は「ものひろい」で道具を拾ってくるため、「イルミーゼ」が最適と考えられます。
私が作成したプログラムは「ちいさなキノコ(おおきなキノコ)」以外はPPを回復せず、PPが切れるまでプログラムを実行するので、無駄な移動やアイテム消費による負担を抑えることができます。また、「パラス」は特性「ほうし」の効果で、直接攻撃してきた相手を状態異常にすることがありますが、「ほしがる」はなぜか直接攻撃扱いされていないため、「なんでもなおし」を節約することができます。
ドーブル
「どろぼう」、「ほしがる」、「あまいかおり」に加えて「トリック」まで習得できます。覚える技は申し分ないのですが、A・C種族値が20しかないため、相手ポケモンを倒しきれず、プログラムにイレギュラーが発生する場合があるので、相手ポケモンが弱い場合の選択肢になります。
他の選択肢としては、「A特化ほしがるケッキング」や「C特化どろぼうヘルガー」でしょうか。相手を確実に倒しきり、プログラムを安定させたい場合にはアリかなと思います。また、FRLGに出現するポケモンで唯一「ほしがる」を習得する「カビゴン」も候補にあがりますが、相手ポケモンに先制されることを想定していないので、S数値には注意です。
3.ちいさなキノコ回収完全自動化 + 泥棒自動化プログラム
「ちいさなキノコ(おおきなキノコ)」狙いの場合は目標数まで、他のアイテムの場合はPPが切れるまで泥棒し続けるプログラムです。
※ Nx Macro Controller用のプログラムです。GC(GBA)自動化の導入はこちらの記事を参考にしましょう。
ゲームでの準備
プログラムの実行にあたっては、ゲーム側においては以下の準備をして下さい。
・ ゲームボーイプレイヤーの画面設定を「フル」にする。
・ 設定で「はなしの はやさ」を「はやい」にする。
・ 設定で「せんとう アニメ」を「みない」にする。
・ 先頭に泥棒系の技を覚えたポケモンを配置する。
・ 釣りの場合は「すごいつりざお」を便利ボタンに登録する。
・ 「ちいさなキノコ」、「おおきなキノコ」を狙う場合は「ゴールドスプレー」と「なんでもなおし」を複数所持しておく。
・ 釣り以外は「あまいかおり」を一番上に覚えさせたポケモンを手持ちに入れる。(ポケモンの位置は変数で指定可能です。)
Nx Macro Controllerでの設定
・「Var Targetitem」に狙うアイテムを入力する。 「"ちいさなキノコ、おおきなキノコ"」、「"しんじゅ、おおきなしんじゅ"」、「"ほしのすな、ほしのかけら"」、「"その他"」のいずれか。
・「Var Skills」に泥棒技の数を入力する。(例:先頭が「どろぼう」と「ほしがる」を覚えている場合は 2 と入力。)
・「Var FirstSkillPP」に一番上の泥棒技のPPを入力する。
・「Var SecondSkillPP」に二番目の泥棒技のPPを入力する。
・「Var ThirdSkillPP」に三番目の泥棒技のPPを入力する。
・「Var TargetCount」に奪うアイテムの目標数を入力する。
・ 「Var Targetitem」で「"その他"」を選択した場合は、90行目の画像を目標ポケモンのものに変更する。(忘れがちです。)
・ 釣り以外は、「Var SweetScent」にあまいかおりを使うポケモンの位置を入力する。(先頭から数えた順番。「1」から「6」。)
「ちいさなキノコ(おおきなキノコ)」の場合は「4ばんどうろ」のポケモンセンター入口、それ以外は目的のポケモンが出現するフィールドに移動して、プログラムを実行します。
注意点としては、野生ポケモンを倒せなかった場合、野生ポケモンに先制された場合、技覚え時の動作を保証できないので、Lv100で相手ポケモンを一撃で倒せるようにすることを推奨します。倒しきれなくても、基本的には逃げてくれますが、想定外の動作が起こる可能性があります。
NXのオプションから、LINE Notifyトークンを設定していれば、目標数に達した際 or PPが切れた際に通知してくれます。
4.おわりに
3記事に渡って泥棒自動化関係の記事を執筆しましたが、「サファリゾーン」のポケモンからアイテムを回収する場合、捕獲する必要があるので、そちらについても対応するかもしれません。(本当はもっと大きなプログラムに着手したいのですが、アドベントカレンダーの執筆者不足ですので...。)